メールマガジンバックナンバー

会計事務所を使いこなして組織運営・企業経営を上手に続ける方法

2020年9月16日(水)Vol.255

発行:株式会社 第一経営相談所 担当:弥永 巧児

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【本日のレポートはここからです】
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「ルール(適正手続き)」

【今回のサマリー】
・規則なんてくそくらえ
・自分が「どんな権限をもっているか」
・権力の乱用と無視
・ルールは守るために存在し、変えるために存在する

本日もお邪魔いたします。

「MIU404」※読み:ミュウ ヨンマルヨン、MIUはMobile Investigative Unit=警視庁刑事部・第4機動捜査隊)という刑事ドラマ(バディームービー)があります。

星野源さんと綾野剛さんのダブル主演で、この二人は産科医療漫画「コウノドリ」のドラマ化で共演していました。
今回の共演は3年ぶりです。

脚本は野木亜紀子さん、プロデュースは新井順子さん、演出は塚原あゆ子さんで『アンナチュラル』(ドラマ)でもこの3人がタッグを組んでいました。脚本の野木亜紀子さんは『逃げ恥』の脚本も書かれていました。

さて物語、星野さん演じる「志摩(しま)」は以前「捜査一課」にもいたことがある刑事で、綾野さん演じる「伊吹(いぶき)」と新設された第4機動捜査隊でバディを組みます。

この伊吹、「野生のバカ」と志摩に言われるほど、直情的な人物です。

犯人逮捕のためなら「規則なんてくそくらえ」とハッスルします。

第1話でこの伊吹を志摩がたしなめるシーンがあります。

そのセリフは、
「俺たち警察は権力を持っているからこそ慎重に捜査しなければならない。そのための規則でそのための捜査手続きだ。」
と。

このあと志摩は「オレまでマウントとっちゃったじゃないかぁ。」と自分の発言を後悔します(先のセリフの前に(組織内でマウントをとることを是とする伊吹の言葉に)「マウントの取り合いは悲劇しか生まない」とつぶやくシーンがあります)。

そして犯人逮捕のために志摩は「今の状況で緊急配備は無理。やるならルール内でやる。」と言い、隊長に「どうしますか」と問いかけます。

さて、日常業務を行っている際に私たちは自分が「どんな権限をもっているか」を意識することはほとんどありません。

例えば「よし、来年の役員報酬は月額××にしよう」と決めることがあるでしょう。

または、「こんなくそ忙しいときに、○○なんてやってる暇なんか無ぇ、こっち優先なのは当たり前だろ!」とか、「この前の接待、いつもは2次会は自腹って言ってあるけど、高かったから今回のは経費にしちゃお」とか。

これが、組織のトップやミドルマネジャーでは(その是非を)当たり前に判断していることでしょう。しかし、現場のスタッフが同様の判断をしたらどうでしょうか。当然のように「承認という手続きを踏ませる」ことを求めるでしょう。

この違いが身近な権力の有無です。

逮捕とは「被疑者の逃亡及び罪証隠滅を防止するため強制的に身柄を拘束する行為」です。
私人の権利を制限します。
ですから、志摩は「慎重に捜査しなければならない。そのための規則でそのための捜査手続き」だと言っているのです。

組織におけるルールの準用は「組織のトップだから多少は無視してよい」では権力の乱用と言われてしまうでしょうし、「忙しいから」で無視したままでは規律も何もあったものではありません。作ったルール(そのものもそして作るために使った時間)がムダになります。

だから、何が何でも守れと言っているのではありません。
「権力の行使」というのは、それだけ強力な力(ちから)だということを意識する必要があるということです

では、どうすればよいか。
組織では先のとおりルールがあります。

ルールは守らなければなりませんし、守るべきルールが実情に合わなければ(より良く)変える義務があります。そして、そのルールを変えられるのは「その当該組織そのもの」です。

(法に基づき変更を迫られることもありますが、ここでは組織内のルールの運用についてに限定します)

組織は、ある目的を達成するために人々が集まって運用されるシステムです。

人々が集まって組織を運用していますが、集まっている人々の価値観は様々です。

そのベクトルを合わせるためには「ルールなんてくそくらえ」ではなく、実情に合わなければ変えるための手続きを踏む。標準的な行動に対してルールそのものの変更が不要であれば特例を設けその根拠と特例である旨を周知する。特例が一定
の「量」に達したらルール自身を変える。ルールを変える時には組織の最低でも過半数の同意を得る。

こういったことが必要でしょう。

ルールがなければ判断基準が失われますし、もともとルールは「運用(=仕事など)」をやりやすくするために作成されるはずです。

ところが時間の経過とともに外部環境が変化し、ルールが合わなくなってしまったらどうするか。当然ルールを変えなければなりません。

なぜなら、もともとルールは「組織内」から「組織外」に向かっている事象を整えるために存在していますが、「組織外の環境」が変わってしまえば、それは「自己満足のルール」でしかなくなってしまうからです。

そして、それを変えられるのは「組織内」だけです。

企業の中で様々な内部監査(会計や内部システムなどの)が行われているでしょう。

日常的な商品・製品・サービスに対するチェックも「外部に不良をリリースしない(出さない)」ための監査です。有形無形のチェック項目があると思います。
そして、この監査も「外部環境の変化」が一つの判断基準になります。
ルールがあるからといって、外部環境の変化やそもそもの目的を加味せずに形式的に判断だけしているようでは「自分たちのためだけの組織」ということになってしまいかねません。

良い組織づくりをいたしましょう。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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