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資金繰り表を作成する際の視点

こんにちは。

先日、建設業のお客様へ訪問した際に、資金繰り表作成の必要性について話し合いをする機会がありました。

そのお客様は従来、簡単な当月の売上入金予定と支払予定を作成し、さら当月売上請求額から来月の売上入金予定で支払いがどれだけ出来るか予想しているだけでしたが、それだと全然情報が少なく、具体的にはいつに・どこへ・いくら支払いをしなければならないなど日単位での作成が必要だという話になりました。
まず初めに社長様と”今必要な努力(損益(予算)計画・資金繰り表作成)をしないと後々に苦労する(支払いのやりくり・事業のいきづまり)”の意思確認を致しました。

業種にもよりますが、一般的に当月、翌月、翌々月の3ヶ月分は最低必要です。
不動産売買業や建売建設業者などは4~6ヶ月分(もしくはそれ以上)が必要ですが、現金商売などは逆に2ヶ月程度でも良いかも知れません。
作成手順として当月は入金・支払い予定は比較的簡単に確定出来ます。、翌月は当月の売上請求金額や買掛金等の請求金額も予想出来る範囲で作成は出来ます。
翌々月も翌月の売上予想に基づいて仕入れや外注費なども推測し、それに基づいて計算して下さい。
仮に一度作成したものを修正していけば良くて、作成することに慣れてくればそれほど大変にはならなくなります。
社長様方のなかには、出来るだけ精度を上げたいと精緻なものを作ろうとされる方もいらっしゃると思いますが、あまりお勧めしません。
自社の業務とお金の一連の流れに基づいて作成することが基本になります。

そして来月は売上少ないから営業が必須といった、「そこ」から見えてくるものがいくつかありますが、これはあくまでも短期的なやりくりです。作成した資金繰り表から導き出されるのは資金手立ての要否とその方法の検討なのではないでしょうか?
例えば、支払いは出来るのか?
出来なそうであれば借入が必要か?となります。
また、借入が出来なければ自己資金投入や自分の役員報酬の支払いを見合わせたり、最悪の場合は支払先に待ってもらうことも考えなければなりません。

次に検討されるのが借入についてですが、そのお客様は売上も新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり前年よりは売上は減少しております。
日本政策金融公庫などの制度融資を考えておりましたが、借入をするにあたり資金繰り表との兼ね合いでいくつか検討してみました。

1.借入はいくら必要か?

2.既存の運転資金借入と一本化して返済期間を延ばすべきか?(設備資金は運転資金と一本化すると借入枠の問題が起きることを懸念してそのまま返済を継続することにしました。)

3.2を採用しない場合は新規融資は元金返済開始時期を据え置くべきか?

尚、今回は無担保枠内での借入です。

1については翌々月までの支払いまでは当然耐えられる金額でなければならないのは資金繰り表があればわかるでしょう。
それ以降に関しては年間の損益予想が作成されていれば、現在の自社の状況だとどのくらいの売上予想なのか(増えるのか、または減るのか)も想像出来ます。
また、多くは運転資金と言いつつ決済資金がごっちゃになっているケースもあります。
工事期間は長いけれど毎月の出来高で売上請求が出来るケース、そこまで工事期間は長くないので完工しないと請求出来ないが工事開始時に材料が必要なケースなどがあります。
前者はそれほど資金は必要ないかもしれませんが、後者は材料仕入れの金額によっては短期決済資金が必要になるかも知れません。
余談ですが卸売業などは決済資金と運転資金を明確に分けないと事業規模が一定以上の場合はすぐに借入枠はいっぱいになってしまいます。

2については一本化し返済期間を延ばせば返済は楽になりますが(財務キャッシュフローの改善)、借入残高がなかなか減少していかないというデメリットもありますので、次回の借入額は申込時の財務状況もありますがそれほど期待できないかも知れません。
今回は売上が下がることを予想し、来年以降も借入が必要になる前提で一本化は取りやめ、既存融資は従来通り返済することにしました。

3については今回の資金繰り表作成のなかに借入返済は入っておりますが、そのすぐ横に借入残高も記入し、資金繰り表から検討が出来る仕様に変更しました。
これはリース料などでも同じことが言えますので、このお客様では借入やリース料もそれほど件数は多くないため記入しております。
今回は現在の状況が来年以降も一定期間は収束しないのではないかという前提にもとづいて、3年間据え置くことにしました。

今回の事例ではひとくちに資金繰り表の作成といっても損益予想などと組み合わせることにより様々なケースで非常に有効な活用が出来ますので自社の資金繰り表が情報不足していないか見直すのもいいかもしれません。

今回もお読み頂きありがとうございました。
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