メールマガジンバックナンバー

会計事務所を使いこなして企業経営を上手に続ける方法

2019年1月9日(水)Vol.171

発行:株式会社 第一経営相談所 担当配信:弥永 巧児

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【本日のレポートはここからです。】
あけましておめでとうとざいます。

*今回は当社所長吉村浩平の所長のブログから転載し、ご紹介させていただきます。
元記事は、
https://ameblo.jp/daiichi-keiei/entry-12426365613.html
↑こちら。


「人を生かす就業規則と経営指針」

2018年12月11日火曜日に埼玉同友会の全県経営研究集会が川口リリアを会場に行われました。前半に7つの分科会があり、後半は香川県から来ていただいた林哲也氏の記念講演です。私が参加した分科会は、経営指針セミナーでスタッフをやられている倉沢建設㈱の倉沢延寿氏が報告する「どんな時代にも継ぎたいと思える会社とは?」サブテーマが「変化の激しい時代の企業づくりとは?」というものです。

倉沢さんの報告にあたっては、事前に経営労働委員会でプレ報告会が何度か行われて、そこで内容と時間の調整が繰り返されてきました。さすが倉沢さん、本番では時間もぴったり、内容も事業内容の説明を思い切って短縮して、テーマに沿った部分を深堀するものでした。

一級建築士の資格を持つ倉沢さんですが、自分は組織のトップになるタイプではないと自覚しながら父が経営する会社に入ります。その理由は、あくまで自分の力で生きていくために、父の生き方や仕事のノウハウを学びたいとの思いからでした。

倉沢さんのお父さんが行ってきた経営スタイルは、当時としては珍しかったという顧客への提案型営業や先を見た仕事づくり、また協力会社との信頼関係を大事にするために現金払いの徹底、そして利益管理へのこだわり等、というものでした。

一つひとつ実践を通してそうしたお父さんの経営手法を学んでいくのですが、ある時を境に父と顧客との間でトラブルが連続して起きる事態になります。自信を無くして落ち込む父を見かねた倉沢さんは、その時に自ら事業承継を申し出たと言います。入社の動機が動機だけに、よく思い切ったというのと、やはり間近に父の経営手法を見ていく中でそれなりに自信が付いていたのだろうと思います。

ただお父さんの経営は、社内の人に対する考え方が、倉沢さんには絶対に真似ができない、というか真似をしたくないものでした。いわゆるワンマン経営で、社員の代わりは幾らでもいるから辞めたい奴は辞めればいい、というスタイルだったそうです。またお父さん自身は地元のゼネコンの権力闘争に敗れ、いつか見返してやるという、ちょっと歪んだエネルギーをベースにした経営だったようです。

倉沢さんが事業を引き継いでからは同友会で学んだ会社づくりを進めて行くのですが、仕事が次々と入ってくる中で若い社員に思い切って大きな仕事を抜擢したことが裏目に出てしまいます。責任に耐え切れずという状況だったのでしょう、若い期待の星は突然に退職してしまいます。倉沢さんは好景気の中で組織が疲弊していたことにそこで気がついたと言います。

同友会で聞いたことがある印象的な言葉「若者は不満では辞めない、不安で辞める」というのを思い出したそうです。改めて組織づくりを丁寧にやること、報連相や情報共有、ルールを守るという当たり前の徹底、その真ん中に理念の共有(価値観のギャップを埋めること)を据えて、今取り組んでいると言います。

後半の記念講演のテーマは「人を生かす就業規則と経営指針」です。同友会の全国協議会で経営労働委員長をやられている林哲也氏ですが、彼自身、社会保険労務士でもあります。国が「働き方改革」をぶち上げる前から同友会は「働く環境づくり」をテーマにプロジェクトでガイドライン作りを進めてきたことを最初に紹介されました。

要するに同友会が進める運動としての「働く環境づくり」は、今の時代にあるべき経営の姿を追求する一貫した流れにあります。中小企業であっても場当たり的な経営ではなく、しっかりと先を読む経営指針をつくる運動を進めてきて、更に今の時代が求める就業規則についても、国が必要としている基準に関わらず、どんな小規模企業であっても作ろうという運動です。

身の丈に合わないダウンロードした雛形ではなく、自社で働く一人ひとりの社員が、自分の人生や生活がここにあると安心して思えるような就業規則を作らなければダメだと言われます。「社員は不満では辞めない、不安で辞める」につながることかと思いながら、不満の蓄積もそれはそれで看過できないことを肝に銘じる今年の全県経営研究集会でした。

今回もお読みいただきありがとうございます。

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