メールマガジンバックナンバー

会計事務所を使いこなして企業経営を上手に続ける方法

2018年6月27日(水)Vol.144

発行:株式会社 第一経営相談所 担当配信:弥永 巧児

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【本日のレポートはここからです。】
*今回は当社所長吉村浩平の「所長のブログ」から転載し、ご紹介させていただきます。
元記事「所長のブログ」は、
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↑こちら。

「シブサワ・スピリットって?」

中小企業家同友会の「女性経営者全国交流会in埼玉」が、先週の21日と22日の両日、大宮のパレスホテルとソニックシティを会場して行われました。参加者は総勢830名あまりで、過去最高の「女全交」になったということです。

ここ数年の傾向として、女性経営者の交流会といっても、男性経営者も半数近くいる全国大会になって来ているようです。経済誌「プレジデント」で5月号から一年間にわたり、中小企業家同友会が「注目される経済団体」として連載されるようになったことからも、その勢いが強まってきていることを感じます。

今回のメインテーマは「誰もが輝く社会の創造~私たちが次の時代を拓く力になる~シブサワスピリットでつなごう未来へ」というものです。このテーマにした正確な趣旨は聞いていないのですが、男性や女性といった性差の違いにとどまらず、例えば障害の有無や程度についても認識した上で、それぞれの違いや多様性を認めつつ、お互いに尊重することで次の時代、ダイバーシティを切り拓いていく決意を示しているのではないかと私には思えます。

また後半の部分は、埼玉が生んだ「日本資本主義の父」とも言われる渋沢栄一の精神に学ぶというものです。実は渋沢栄一がなし得なかったテーマに、はからずも同友会は「労使見解」という独自のルートをたどって果敢にチャレンジしているのではないか、という問題提起も含まれているようです。

初日は、このテーマに沿った分科会が一つ設けられ、当社の相談役である沼田が報告者として登場しました。多くは渋沢栄一という人物をよく知らないままに参加されているのですが、一方で中には渋沢研究者のように本を読まれて参加されている方もあります。91歳という長寿を全うしていて、その間の様々な活躍は人間的な魅力にも溢れています。

それだけに報告の方は、焦点をどこにあてるかでかなり苦労したようです。報告を受けたグループ討論では渋沢研究会の討論にならないよう注意しながら、自分たちの経営に引き寄せた充実したグループ討論が行われ、意外に面白い分科会になったように思います。

幕末から明治、大正、昭和の初めまでの時代を生き抜き、数百という会社の設立に関わり、銀行や株式会社の仕組みを日本に定着させていった人物です。「論語と算盤」という本が有名ですが、渋沢栄一は論語を思考の底流に持ちながら、それを企業経営を通した社会活動に生かしていくという、誰も考えもしなかった幾多のチャレンジをしています。

報告を聞いていると、渋沢の無数のトライ&エラーの繰り返しは、当然のことながら時代の限界もあったように思います。それでも近代資本主義を日本に根付かせるという熱い思いを、彼の人生を通して持ち続けたことには深い感動を覚えます。

同友会の「労使見解」と似通ったところは、渋沢栄一が労働問題に対する視点として、労使の関係を家族主義的なとらえ方ではなく「労使は基本的に立場を異にする二元論に基づく協調主義」を基盤にすべきと考えていたというところです。

これは岩波新書の「渋沢栄一・社会起業家の先駆者(島田昌和著)」に書かれているのですが、実際にあの時代にあって渋沢の発想がそうだったとしたなら、まさに今の時代にも通じる議論で、驚くべき先見性と言わざるを得ません。まだこの一冊しか読んでいないのですが、確かに「もう少し渋沢栄一を深めてみたい」そんな魅力を感じた「女全交」でした。

【以上転載終わり】

今回もお読みいただき、ありがとうございます。
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